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12月30日 計画どおりにはいかないもので

25日に一足早く御用納めをして、今年最後の週は28日からのスピードスケートバンクーバーオリンピック代表選手選考会を観戦するために長野に来ています。年末の繁忙期ということもあり、早くから今回の旅行の計画を立て、チケットやホテルの予約もしておいたのですが。。。

初日の競技開始は12時からで、帯広や札幌から移動したのでは間に合わないので、前日に新潟入りし、翌朝の高速バスで長野入りする計画を立てました。前日27日は帯広から車で札幌入りし、実家に車を預けて夕方の飛行機で新潟入り。前日の悪天候もあり、飛行機が遅れるのは織り込み済みでしたが、当初予定から遅れ幅がどんどんずれ込んでいく(当初20分⇒結果35分)のは正直腹が立ちました。この遅れと、宿泊ホテルが新潟駅から意外と離れていたために、先に夕食を済ませたくなり、ホテルにチェックインの時間をずらしてもらうことに(予定変更その1)。大したことない変更ですが、これがそもそものはじまりだったのかも。

28日、意外にもほぼ満席の状態だった長野行き高速バス。以前にも利用したことがあるこのバス、目的地のエムウェーブを通り過ぎるので、その手前の停留所で降車し路線バスに乗り換えようと考えていましたが、これが大誤算。その停留所である須坂停留所は予想に反し高速道本線上。さらに降りたは良いものの、土地勘がつかめず、さらにバス停やタクシーも見当たらないため、たまたま見えたエムウェーブを頼りに、何キロかもわからない道程を歩くことに。いい汗かいて歩くこと1時間半弱、エムウェーブに到着したときには既に競技は開始されていました。幸い女子500m1本目のメインである岡崎・新谷両選手の滑走には間に合い、観戦のダメージはなかったものの、インナーシャツは汗まみれ、足は靴擦れ寸前で痛みを抱えた状態で、予定外に満身創痍の観戦となってしまいました。

29日。競技開始は12時なので、朝はゆっくり過ごせたはずが、またしても予定外のハプニングが。とりあえず、靴擦れを繰り返さないためにもと、靴屋を探して長野駅周辺を巡回してみたのですが見つからず。結局靴は諦めて、コンビニで昼食ほかを購入し、急にトイレに行きたくなったので近くの本屋のトイレを拝借したのですが、そこに昼食ほかの入ったコンビニの袋を置き忘れ、そのままエムウェーブに移動。気づけども後の祭り。とりあえず本屋に電話し、あることは確認できましたが、昼食だったので無駄な買い物に。さらに観戦が終わって本屋に戻って受け取ると、弁当と一緒に買っていたお茶とお菓子が消失。踏んだり蹴ったりでした。

30日。最終日は1500mのみで、終了も早く、新幹線を乗り継いで青森から夜行急行で札幌に戻る予定で、予定が狂うこともなく無事に札幌には帰れました。それでも、強いて言うなら、競技の終了する時間があまりにも早く、長野近辺で2~3時間もの待ち時間を過ごさなければならなくなったこと、大宮での待ち時間を極力少なくする新幹線を選んだため夕食を仕入れるタイミングを失い、八戸からの特急の車内販売で駅弁を買うまで待たなければならなかったこと(またその駅弁も濃い味で。。。)くらいでした。あと、しばらくぶりの車中泊は結構辛かったです。



競技の感想

28日は500mと女子3000m。500mは男女とも激戦でしたが、女子はわりとあっさり決着。内定済みの小平選手はやはり圧巻の強さでしたが、今大会2位で五輪出場を決めた岡崎選手の勝負強さは未だ健在。1本目新谷選手と、2本目吉井選手とのガチンコ勝負も見応えがありました。逆に涙を飲んだ大菅選手は、今1歩力強さが感じられませんでした。男子はまさに激戦。頭1つ抜けていた加藤選手を除いては、長島、及川、太田、小原、羽賀の各選手による団子状態。結果2位で五輪出場を決めたのは太田選手ですが、正直予想していませんでした。内定済みの長島選手が3位、及川選手はW杯2位の成績をもちながらも4位で、安心できない位置に。国内で我慢を強いられた小原選手は5位と届かず、明日の1000mに勝負を託すことに。女子3000mは穂積選手が優勝、石澤選手が2位に入り嬉しさを長岡コーチと抱き合って表現していました。そして驚くべきは中学生の高木選手。帯広の森競技会や真駒内選抜でも存在感は際立っていましたが、この選考会という大舞台でも強豪を押しのけて五輪基準タイムもクリアしての3位は大器を感じさせる素晴らしい逸材の登場です。4位の名取選手までが基準到達で、大津、菊池、石野各選手が基準に届かず、厳しい結果に。

29日は1000mと男子5000m。女子1000mは上位争いに見応えがあり、吉井選手が半分意地で小平選手から優勝をもぎ取り、笑顔も戻りました。小平選手の強さにはじき出されたのが田畑選手で、1回目のバックストレートでクロスしてしまい、一度は失格を言い渡され(後で取り消された模様)、ゆずったことによるタイムロスで基準タイムをクリアできないという憂き目にも遭い、結果5位に。明日の1500mが勝負の競技となってしまいました。そして昨日旋風を巻き起こした高木選手がこの日の1000mでも3位、しかも吉井、小平両選手に並ぶ1分17秒台と、大活躍を見せています。男子1000mは昨日にも増して混戦。そして結果は小原、羽賀、杉森、長島各選手の順番になり、選考がさらに悩ましいことに。それでも小原選手の国内での頑張りが報われたことは本当に良かったです。逆に中嶋選手が5位で漏れることになったのは残念です。男子5000mは優勝した平子選手でさえも基準タイムをクリアできない惨状。正直コメントが思い浮かびません。

30日の女子1500mは、話題の高木選手が1組から吉井選手と滑走。いきなり基準タイムを上回る快走で、この後何処まで1位をキープしていられるかが注目でしたが、有力選手がことごとく敗れ去り、あの田畑選手でさえも追いつけないという波乱の展開。とうとう最終組の小平選手も上回れず、なんと高木選手、優勝しちゃいました。田畑、小平各選手は基準タイムは上回っているので、ここは中学生選手を誉めるべきでしょう。男子1500mも燃える展開。全ては9、10組に集約されていました。体を動かして必死にゴールへ向かう中嶋選手、その中嶋選手との距離を測りながら、順位ではなくタイムを狙いにいった杉森選手、2人の滑りを見て、静かに闘志を燃やしスマートに滑った土井選手。事実上この3人の争いとなった1500m、結果は杉森選手が国内最高タイムで優勝、土井選手が1分49秒台で続き、中嶋選手は3位で選考から漏れ、表彰台でも浮かない顔でした。その表彰式、先に行われた女子の優勝者高木選手にカメラマン達が離れようとせず、待ちぼうけを喰らって並んで立ち尽くす3人の男子表彰者の姿が微笑ましかったです。
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by mfbox | 2009-12-29 23:49 | 冬だ!スポーツだ! | Comments(0)