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12月4日 一大旅行のはじめに

12月2〜4日に行われたショートトラックスケートのW杯を見に、名古屋まで行ってきました。今年はスピードスケートのワールドカップは開催されない(世界ジュニアは来年帯広で開催)ため、今冬のワールドクラスイベントはこの大会のみなので、貴重なイベントです。この期間を挟む前後1週間ずつが、暇な期間にあたっていたので、計画していた一大旅行と絡めて、本州に上陸しました。

初日の2日は予選ラウンドで、予選で失格しない限りは3日および4日の敗者復活ラウンドに参加できるので、2日は移動日に充てました。大会終了後の1週間はさらに旅行するため、厳選したとはいえそれなりに多い荷物があるので、移動も一苦労です。当初はホテルに直行する予定だったのですが、中部国際空港に降り立ってふと思い出したのが、空港温泉。というわけで、入っちゃいました。小綺麗なのは当然としても、思ったほど高価でなく、荷物も余裕でロッカーに収納できたので、実用性の高い温泉でした。露天はありませんが、屋外に出て、裸で飛行機を眺めるなんて珍妙なことも出来たりします。それにしても、帯広とはやはり風の温かみが違いました。

3日、朝は雨のなかを名古屋駅経由でガイシアリーナへ移動。荷物の都合で折りたたみ傘しかなく、少し濡れましたが、構わず入場。既に午前の敗者復活ラウンドの1種目目が始まっていました。ショートトラックの観戦は2010年の国体(釧路)以来、W杯は2007年の神戸(有料)以来であり、懐かしさも感じられるほどでした。ショートトラックの競技はめまぐるしく選手の位置取り(順位)が変わるので、テンポの良い実況も聞き応えがあります。日本選手は早々に決勝ラウンドへの進出を決めていた選手が多かったようで、敗者復活ラウンドでは2名ほどの出場でした。各競技とも準決勝1位の選手計2名しか勝ちあがれないため、シビアな戦いが繰り広げられ、見応えがありました。

敗者復活ラウンドから決勝ラウンドまでは数時間の空きがあったため、所用を足すため、名古屋駅まで戻ることにしました。目的は新しいデジカメの購入。これまで使っていたNikon Coolpix S4が、何を写しても真っ白になる致命的故障に見舞われたため、この大会と、来週に控えた旅行の撮影用に、名古屋駅前に出来たばかりのYAMADALavi名古屋店を訪ね、大混雑してる中重い鞄を持ちながらデジカメコーナーへ。一眼レフや高解像度を求めてるわけではないので、10倍以上のズームがついて安いものを探した結果、3つの候補の中からCASIO EXLIM EX-H30を選択しました。今後掲載される写真はこのカメラで撮影されたものになります。食事も済ませてガイシアリーナに戻りました。

午後3時過ぎに決勝ラウンドが開幕。何と言っても期待は、今季既に1勝を挙げて大活躍を見せている酒井裕唯選手。今回も1勝した1000mに出場した酒井選手ですが、その滑りは、かつて日本勢が見せたことのないような、王者の風格を漂わせるような圧倒的な強さを感じさせるものでした。何の問題もなく決勝に進出した酒井選手は、決勝でも追いすがる中韓勢を尻目に見事に自分のレースを組み立てて優勝、今季2勝目をこの日本で見せてくれました。そのほか、男子もなかなかの活躍を見せてくれましたが、こちらは酒井選手のようなセンセーショナルな結果とは行きませんでした。アジア・北米勢だけでなく、ヨーロッパの選手が強くなってきているのが感じ取れました。最終種目のリレーは午後6時過ぎに始まりました。ここでも嬉しい結果があり、日本勢が男女とも明日の決勝に進出です。明日の楽しみも出来たところで、この日は終了。会場を後にしてホテルに向かいました。
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(酒井選手がリードする女子500m決勝のレース)

会場の笠寺とホテルのある栄を結ぶ直行バスがあるのに気づき、3日の帰りと4日の行きはこのバスを使いました。4日はうって変わって良い天気。風が強めでしたが、そもそもスケート観戦のため厚着しているので寒くはありませんでした。この日はタイムスケジュールに若干の変更があり、開始時間が遅れ、敗者復活と決勝のインターバルがやや短くなりました。こちらにとっては好都合なので、気にせず観戦することに。この日は500mと1000mという、原則2名勝ち抜けでラウンド数の多くなる2種目であり、ひっきりなしにレースが続き目が離せませんでした。この日の日本勢は特に男子が苦戦。敗者復活ラウンドからの進出は叶いませんでした。一方で女子は、2種目ともに日本勢が決勝に進出。1000mに出場した伊藤亜由子選手は、不可解なペナルティにより残念な結果でしたが、酒井選手が昨日に続いて今度は500mで決勝に進出し、結果は2位でしたが、トップの絶好調フォンタナ選手(イタリア)に最後まで食い下がる健闘を見せてくれました。そして男女とも決勝に進出したリレー。まず女子は1000mの悔しさをぶつけた伊藤選手が、酒井選手とともにレースを引っ張り、手に汗握る争いの結果、今季最高の2位に輝きました。最終種目の男子は、3位争いで追いすがるロシアにかわされてから抜けない苦しい展開でしたが、上位の韓国のミスに救われこちらも3位フィニッシュ。見事なアベック表彰台で今大会を締めてくれました。とても良い気分で明日からの旅行に出かけられそうです。
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(女子リレー決勝での、押出しによる走者交代場面)

ところで、この大会の期間、大会会場の隣にあるガイシホールで矢沢永吉のコンサートが開催されていました。矢沢さんのコンサート(というかファン?)といえば独特な雰囲気があり、入場待ちのファンが溢れている中を、服も鞄も何もかも場違いなスケート観戦者が通過するのは、ただ駅に向かうだけなのに、落ち着かないというか、なんとも居心地の悪い感じでした。(別にファンの皆さんが何かしたとかいうのではないですよ。)
by mfbox | 2011-12-05 00:05 | 冬だ!スポーツだ! | Comments(0)