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12月1日 長かった歓喜までの道程

12月に入り、スポーツ界も夏から冬へと変わりつつあるこの頃。本日1日は、屋外ウィンタースポーツイベントの先駆でもある真駒内選抜スケート競技会が行われる一方、サッカーJ2最終節コンサドーレ札幌vs水戸ホーリーホック戦が札幌ドームで行われ、夏冬両方のイベントがかぶってしまいました。

というか、俄然気になるのは、この試合に昇格がかかるコンサドーレな訳で、スケートは見ててもうわの空。朝9時過ぎから男女の1500mを観戦していたのですが、気持ちは既に札幌ドーム。女子1500mが終了してすぐにバスで真駒内駅経由で札幌ドームへ移動。12時開始の最終戦に備えました。

昇格に有利な状況もあって、札幌ドームには席のほとんどを埋めるほどの大観客。試合開始前から異様なムードが漂っていました。選手入場時の観客席全体を埋める赤と黒の紙を使ったコントラストが会場全体のボルテージを上げるのに十分な迫力がありました。

試合前半は、選手にも緊張の色が隠せなかったり、気合いが空回りしたり(特にダビ)で思うように攻められす、逆に水戸にコーナーキックから先制を許す最悪の展開。まだ早い時間帯とは言え、このまま負ければ京都次第で決定戦に回ってさらに1週間胸の竦む思いをしなければならないと思うと、思わず顔を覆いたくなる気持ちでした。ダビはさらにその後イエローカードをもらったりして、流れはますます嫌な方向へ。さらに周りから京都先制の声も聴こえてきたりで不安はますます募るばかり。

しかしながら、時間の経過とともに徐々に自分たちのリズムを作り始めたコンサドーレは遂に前半38分、西が拾ったこぼれ球を、混戦の中からダビが目の覚める弾丸シュート。試合を振り出しに戻し、昇格へのチャンスもたぐり寄せる貴重なゴールに、会場も稲葉ジャンプ顔負けの地鳴りを響かせるほどの大歓声が鳴り響きました。直後にもう1チャンスあって、再びダビのヘディングで、こちらは惜しくもポストでしたが、興奮状態のダビの挙動がちょっと微笑ましかったり(カードもらってるので心配でもあったり)しました。

試合は後半。引き分け以上が条件なので、前半のうちに追いついてすっかりリードした気になったのか、コンサドーレの押し気味ながら膠着状態がずっと続きます。それでも前半のゴールで気を良くしたのか、ダビの突破が冴えるようになり、残りも10分を切った頃、遂にその突破からゴールが生まれました。そしてそのゴールは結果的に首位を取り返し、J22度目の優勝を決めるウイニングゴールとなりました。

遂にリードを奪い、残り時間も考えて断然有利な状況となり、やっと昇格の2文字が現実のものとなってきました。残る10分弱の選手の頑張りが本当に素晴らしく、水戸に仕事をさせませんでした。また途中交代した池内選手の(特に時間を使うと言う点において)戦略的なトリッキーさも、この試合に置いては非常に有効に作用しました。3分のロスタイムは、自分の腕時計で秒針が同じ所を3度通過するのをしっかり確認するほどでした。そして遂に歓喜のゲーム終了の笛が。迷うこと無く立ち上がって、喜びの雄叫びを上げました。

長かった。本当に長かったです。9月頃から負けが混むようになって、そこからなかなか立ち直れずに苦悶の日々を送り続けてまさか最終戦まで胸の竦む思いを引きずることになるとは思いもよりませんでしたが、これがJ2の難しい所なのでしょう。最後は勝利でJ1昇格を、そしてJ2優勝もたぐり寄せ、本当に監督・選手達が頼もしく思えました。これでやっと不安から解放されました。本当に良かった。おめでとう、コンサドーレ札幌!そして来年も!

サンクスウォークを見ながら会場を後にして、真駒内のスケート会場に戻って男女3000mを観戦。観客も少なく物静かで、滑る音だけが響くリンクに、少し前までの札幌ドームを思い浮かべながら、一抹の寂しさを感じるのでした。

(J1昇格を決め、サンクスウォークで観客に感謝する選手達)
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(夕暮れの真駒内選抜競技会場)
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by mfbox | 2007-12-01 23:30 | 冬だ!スポーツだ! | Comments(0)