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4月14日 今季のアニメ個別評価(6)彩雲国物語第2シーズン

「彩雲国物語第2シーズン」(NHKBS2 全39話 原作:雪乃 紗衣 製作:マッドハウス)
(3.8、4.4、4.1、4.2、4.3、3.8、3.5、4.2; 32.3pt)

今季のアニメ評価第6弾は、2年に渡って放送された彩雲国物語です。最初はこれほど長く続くとは思っていなかったのですが、広大な国の世界での出来事を綴るにはこれでも足りないくらいかもしれません。今シーズンでは秀麗に様々な苦難が訪れ、それを周りを引っ張りまた手伝ってもらいながら自らの力で解決して行こうとする事件性の強い展開が多くなりました。女性官吏にたいする穿った見方や秀麗の周囲の不穏な空気など暗部もしっかり描いてくれて、緊張感を持ってみることが出来ました。
 しかしながら、2シーズンやったことによる間延びは否定出来ないところです。事件の解決も強引な幕引きに見えなくもないところもあって、前シーズンに比べ新鮮みも感じられなくなりました。原作がまだ途中ということもありますが、いろいろとばらまいた伏線が回収しきれないまま終わってるのも辛いところです。また39話を4クールかけてやるために放送が頻繁に休みや総集編となるのが不満でした。

物語:原作もしっかりして、かなり練り上げた展開ではあるが、続編が無いにもかかわらず秀麗と劉輝の関係が結末を見ていないのが大いに不満。瓢家の謎も片付いていない。
世界観:彩雲国という国の広大さを今シーズンでも見せつけてくれた。茶州や蘭州など遠い地での展開にしたことが功を奏した。
人物:かなり登場人物が増えたがまだ処理しきれる範囲。各キャラの性格も良悪問わず備わっていた。
作画:概ね良好。女性向けの絵柄ではあるが、丁寧な顔の描写になっていた。
声優:新キャラが男性中心で、男性側の声優がかなり増強された。それにしても本当に女性が少ない。
魅力:秀麗が仕事に夢中で女性らしさを追求しなくなった後半以降、急速に魅力が失われて行った。他の女性キャラも何かしらの能力に優れ、戦っているため魅力を見いだしにくい。
主題歌:OP:「はじまりの風」平原綾香(3.4)、ED:「明日へ…」照屋美穂(3.5)。OPは前期からの使い回し。せめてシーズン変りくらいは曲を変えてほしい。EDはしっとりして落ち着いた雰囲気だが、フルバージョンの転調前はいまいち好きじゃない。
劇中音:相変わらず二瑚の音色をベースにした曲調の劇中音楽が印象的。ただ今期は二瑚を弾く場面が少なく、バックミュージックレベルに成り下がってしまった。

次の作品は、大人気ラノベ原作の戦闘少女ものアニメ第2期です。1期を見ずに視聴決行した結果はいかに?
by mfbox | 2008-04-14 02:07 | オタクゴタク(語託) | Comments(0)