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8月3日 2008春アニメ回顧ほか

やっと追いつきました。今春のアニメ回顧、そして今期のアニメ視聴リストです。まとめてやっちゃいます。

<今期の視聴アニメ>
(月)
我が家のお稲荷さま(継続)
S・A〜Special A(継続)
(火)
魔人探偵脳噛ネウロ(STV、継続)※録画対象
マクロスフロンティア(HBC、継続)※録画対象
ストライクウィッチーズ(BS日テレ)※録画対象
UltraViolet Code044(ANIMAX)
(水)
RD潜脳調査室(STV、継続)※録画対象
(木)
アリソンとリリア(NHKBS2、継続)※録画対象
魔法使いに大切なこと〜夏のソラ(Kids-St.)※今週から※録画対象
ひだまりスケッチx365(BS-i)※録画対象
ToLOVEる(BS-i、継続)※録画対象
(金)
NANA(ANIMAX、再放送)※録画対象
ゼロの使い魔〜三美姫の輪舞(Kids-St.)
乃木坂春香の秘密
狂乱家族日記(Biglobe、継続)
薬師寺涼子の怪奇事件簿(BS11)※継続微妙
(土)
隠の王(TVH、継続)
セキレイ(TVH)※録画対象
鉄腕バーディーDECODE(BS11)※録画対象
(日)
コードギアス〜反逆のルルーシュR2(HBC、継続)※録画対象
(バンブーブレード(AT-X無料放送他))

視聴20本(+1)ですが、こちらは慣れてきました。
それより録画12本が結構まずいかも。
驚異的豊作の今年1月期よりも多いとはこれ如何に?

続いて6月終了アニメの感想を。3月終了の豊作の反動もあるけど、そもそも終了本数が少ないため不作に感じます。まぁ、実際不作だったか。。。



「PERSONA~trinity soul」(全26話 原案:ペルソナ3(ゲーム) 製作:A-1 PICTURES)
(4.5、4.6、4.5、4.2、4.3、3.9、4.0、4.0; 34.0pt)

 若年期にだけ発現するペルソナ現象と呼ばれる戦闘形の分身を巡る陰謀とそれに巻き込まれる青年達の戦いを描いた青春活劇。多くの謎を抱えながら進むストーリー展開に、特に後半になるに連れて息をのむ場面が多く見られるようになり、今期では最も興奮する作品となった。
 本作はスタートがARIA、狼と香辛料などと同じ豊作の1月期で、さらにtrue tearsとは同じBS11組でしかも富山が舞台とあって、それらの影に潜む形となり始めは印象が薄かったが、不作期の4月以降、FLOWによるOPのほか、謎解きと新たな謎の提供という飽きさせないストーリー展開が冴えるようになって、評価が急上昇した。最後には泣ける展開も見せてくれて、大満足の34p、秀作となった。

物語:ペルソナの性質、そしてそれを巡る陰謀を上手く描けていたと思う。様々な謎を散りばめながら、後半にはきちんと回収して来る構成もなかなか。欲を言えばペルソナ同士の戦闘シーンをもう少し見たかったかも。
世界観:ペルソナというものの本質を、「くじらのはね」という本の一節を上手く利用しながら表現していた。
人物:主人公達の高校生らしい心理と行動が不可解さなく描かれていたのが大事。最好キャラは茅野めぐみ(阿澄佳奈)。ただし、最終話での守本叶鳴(中原麻衣)の登場する演出は涙無しでは見られない最高のシーンでした。
作画:取り立てて素晴らしいわけではないが、ペルソナの登場シーンなどは力が入っていたと思う。
声優:沢城さんの演技力を絶賛する声が各所で聞かれるが、まさしくその通り。旬とユキの演じ分けは見事。その他、男性声優陣、特に榊葉役田坂さんや伊藤刑事役江川さんの独特の演技力にも注目。
魅力:極端ではないがやっぱり多少のグロテスクさは拭えない。
主題歌:OP:「Breaking Through」喜多修平(4.2)、「WORD OF THE VOICE」FLOW(4.6)、ED:「Suicides Love Story」北出奈菜(3.4)、「Found Me」川村ゆみ(-)※シングル発売無し。前期OPはまぁ格好いいかなという程度。後期にFLOWが来て俄然盛り上がった。EDは前期はコメント無し、後期はポイントを付けられなかったが、しっとりとした印象深い曲。
劇中音:ペルソナ発現時などにかかる外国語ベースの曲などは独特の特徴を本作に与えている。一方で物悲しげな悲壮感漂う曲の印象も深い。

「xxxHOLiC・継」(全13話 原作:CLAMP 製作:Production I.G.)
(4.5、4.4、4.4、4.0、4.1、3.8、4.0、4.2; 33.4pt)

 願いを持つものしか入れないミセの女店主壱原侑子と、アヤカシを吸い寄せる性質の持ち主四月一日君尋、彼らを巡り様々なアヤカシや現象を猟奇的かつ滑稽に描いた怪奇ストーリー。2006年4月〜9月に放送された同作の第2期。
 本作では前作に比べ、複数話に渡るストーリー展開が目立ち、また侑子さんよりも四月一日視点での話が中心となって、個々の話をじっくりと展開する親切な作りとなっている。前作での人気キャラはもちろんのこと、新キャラも多数登場し、四月一日の変な動きも磨きがかかって、にぎやかになった印象も受ける。個人的に気になっていた、前作で触れられなかった九軒ひまわりの謎に迫ってくれたことで、支えが取れた感じでもあった。

物語:個々の話をじっくり進めただけでなく、全ての話が繋がっているのがさすが大御所CLAMPさん。前作に比べてずっと分かりやすくなっていたのも好印象。
世界観:前作ではここを確立するのにかなり苦心していたが、今回は前作を見たおかげで、違和感無く入り込めたのが大きい。
人物:本作では四月一日と百目鬼の心理的繋がりが明解で、それぞれ優しさ、強さが印象づけられていた。最好キャラは、あんなことがあったけどやっぱり九軒ひまわり(伊藤静)。
作画:猟奇的な雰囲気を醸し出す作風はさすが。ただ、人物描写はやっぱり人間としてのバランス無視(笑)。
声優:好みの声優が多いわけではないが、大原さん、伊藤さんのお酒コンビはやっぱり健在。
魅力:PERSONA以上にグロさがある。あと人間が長過ぎるのと四月一日の異常な動きは私にはやっぱりマイナス点。
主題歌:OP:「Nobody Knows」スガシカオ(4.2)、ED:「Honey Honey」Seamo feat.Ayuse Kozue(3.7)。OPは前作に続きスガシカオだが、今回は作風を意識したのか、HOLiCに合った印象を受けた。EDは何故にSeamo?と初めは思ったが、重い雰囲気を吹き飛ばす軽快な歌ではある。
劇中音:本作では様々な怪奇現象が見られるので、それの善し悪しを判断する上でも、効果音が理解の一助になった。

「ロザリオとバンパイア」(全13話 原作:池田晃久 製作:GONZO)
(4.0、4.5、4.0、4.3、4.1、4.3、3.6、3.8; 32.6pt)

 手違いで妖怪達の通う学校に入学した青野月音が、バンパイアの赤夜萌香と出会い、互いの気持ちを深めながら、様々な妖怪に立ち向かうドタバタラブコメディ。パンツアニメと言われるだけあって、無理な角度でもこれでもかと下着を見せて来るはっちゃけたアニメでもある。3ヶ月遅れでキッズステーションで放送されたので視聴。
 お色気を前面に出したこの手のアニメはストーリー展開に弱いのが多々見られるのだが、本作に関しては、月音が妖怪のトラブルに巻き込まれること、萌香のロザリオを外せるのが月音だけであること、萌香が戦闘形に変身してあっという間に事件を片付けること、この3点の軸がぶれていないので、話としても面白く見ることが出来た。ただし2点目についての謎が残っており、これは今度放送される第2期で何らかの進展が見られるのだろう。

物語:上に書いた通り、軸がしっかりしているのでストーリーが明快。
世界観:妖怪の世界をそれらしく描けていたのがポイント。月音の存在や、人間界に遊びに出かけた時のエピソードなどで上手く対比が描かれていた。
人物:まぁ、可もなく不可もなく。最好キャラは黒乃故夢(福圓美里)。
作画:売りでもある下着に目が行きがちだが、キャラクターデザインもいい感じで描かれていると思います。
声優:人気の大御所(水樹、釘宮)を揃え、盤石の体制。個人的には11話登場の部下3人娘が阿澄、矢作、真堂というツボを付いた面子に笑った。
魅力:ヒロイン達のビジュアル的、人物的魅力が目を引いた。ただしパンツ描写は物語の本質とは関係ないので、ポイントアップには繋がらない。
主題歌:OP:「Cosmic Love」(3.6)、ED:「Dancing in the Velvet Moon」(3.6)共に水樹奈々。残念ながら水樹奈々に興味は無いので、取り立てて印象は無い。曲も平凡。
劇中音:効果音で物語の印象が変わったような記憶は無い。

「図書館戦争」(全12話 原作:有川浩 製作:Production I.G.)
(4.0、3.8、4.3、3.9、4.2、3.8、4.5、3.8; 32.3pt)

 メディア良化法のもと、刊行されている図書を強制排除する良化隊と、人々の図書閲覧の権利を守ろうとする図書隊の間で戦闘が行われている世界での出来事を、主人公と教官の青春恋愛劇も見せつつ描いた電撃文庫の人気小説作品のアニメ化。
 今期ではかなり期待の高い作品だったのだが、悪くはないが突出する何かも無く、正直なところ平凡作と言わざるを得ない。熱血バカな笠原隊員の成長する姿には共感しないでもないが、行き着く先を何処に設定したいのかがよくわからなかった、というより、選択肢(戦闘員?図書館員?恋人?)が多すぎた。また、作画も正直褒められたものではなく、キャラクターの魅力もいまいちだった。EDのBase Ball Bearが当たりだったのが救いとなり辛うじて佳作に残った感じ。やっぱり3つ(図書、HOLiC、RD)も掛け持ちしてはいけなかったようですね、I.G.さん。

「ドルアーガの塔~the Aegis of URUK~」(全12話 原作:ドルアーガの塔(ゲーム) 製作:GONZO)
(4.2、4.4、3.9、4.0、4.3、4.0、3.6、3.8; 32.2pt)

 魔怪獣ドルアーガを倒して平和を手に入れると意気込む冒険者ジルと、偶然寄せ集まった仲間達による冒険活劇。かつて人気を博したゲーム「ドルアーガの塔」の世界観を再現し、探検をメインに置いた最近では珍しいアニメ。
 先の図書館戦争とは逆に、あまり期待していなかった作品だったが、第1話から積極的な実験をかまして来るなど、GONZO自体も探検をしているようで、遊びの回の力の入れ様が凄かった。ストーリーもきちんと冒険していて、ゲームの世界観を忠実に反映していたのはなかなかの高評価。複数のパーティーがそれぞれの思惑を秘めながら混じり合って戦うあたりは、最近のネットゲームの傾向も反映しているようで、また人物間の駆け引きも見られて感心した。

「仮面のメイドガイ」(全12話 原作:赤衣丸歩郎 製作:IMAGIN)
(3.8、3.8、4.3、3.8、4.1、4.4、3.9、3.9; 32.0pt)

 大富豪大富士原全重郎の娘であり、命を狙われている富士原なえかを守るため派遣されたメイドガイ・コガラシによる様々な暴走っぷりを楽しむアニメ。ご主人様を守る役目など何処吹く風、その変態っぷりを存分に見せつけつつ、ストーリー自体も「乳」「乳」「乳」で攻めまくった可笑しさ全壊っぷりに大いに楽しませてもらった。
 とは言え、こちらも今期かなりの期待作だったが、「乳」描写以外の画はボロボロ、ストーリーはメチャクチャ、声優も小山さんくらいでそれほどではなく、KOTOKOの主題歌も正直合わず、ひたすらにバカを邁進した演出の凄さには感服するが、ポイントは佳作ギリギリの32pを捻出するのがやっと。楽しんだけど後には何も残らないというのが合うかもしれない。

「クリスタルブレイズ」(全12話 原案:月岡宏巳 製作:スタジオファンタジア)
(2.5、3.6、2.9、3.8、3.6、3.0、3.4、3.2; 26.0pt)

 ガラス女事件の発生する物騒な町ラグスタウンで探偵稼業を営むシュウが、ガラス女のサラを抱え込み、事件を解決するために行動を起こすハードボイルド活劇。「奏光のストレイン」以来となるスタジオファンタジアの作品とあって、いろんな意味で注目されたが。。。
 これは酷かった。まずストーリーが稚拙で人物にも共鳴出来ず、音楽も琴線に触れなかった。そしてこの企画が主人公役の声優によるものということで声優ポイントもダウン。作画もマシという程度。良いところが何一つ無いという非常に残念な作品。ここまでダメだと却って見続けた自分を褒めたくもなるが、やはり見切れなかった自分が甘かった。公式ページを見ると、シリーズ構成 ・脚本:冨岡淳広(『RAY THE ANIMATION』シリーズ構成・脚本)とある。RAYと言えば私の生涯駄作認定第2位の糞作。これが原因か。
by mfbox | 2008-08-04 01:46 | オタクゴタク(語託) | Comments(0)