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7月9日 モーレツな牌列だった春四半期アニメ総評

おなじみクール終わりの番組評価です。例年同様2クールものがいくつかあるため評価作品は少なめですが、その中でも良悪が両極端に分かれる結果となりました。それでは、各番組の個別評価です。
(9/2 ちはやふる追加で完成。咲-saki-阿知賀編は12話までの暫定評価。)

「咲-saki-~阿知賀編~episode of side A」(TVH/AT-X 全12+3話 原作:小林立 製作:Studio五組)
(4.4、4.6、4.5、4.4、4.5、4.7、4.5、4.3; 35.9pt)※12話終了時点での暫定
 麻雀が競技としてもてはやされている世界で、それぞれの女子高生が日本一を目指して麻雀に取り組む様子を描いた、スポ魂コメディ。この作品では、本筋となる清澄高校ではなく、原村和(小清水亜美)と小中学時代に接点のあった阿知賀女子が全国大会を目指し、活躍する様子を描いている。
 前作(本筋)でも多いに楽しませてもらった作品だけあって、登場人物が違えど下地は同じなので前作同様に楽しませてもらいました。特に出だしの惹きつけ感が圧倒的で、期待せずにはいられないという状況に持っていけたのが勝因でしょう。序盤の超ダイジェスト的展開や後半の主役は誰?的展開に苦言が呈される状況もあったようですが、展開の巧さがそれを上回っていました。残り3話、まだまだ予断を許さない展開が待ち構えており、心待ちにしています。
ストーリー:和と穏乃(悠木碧)や憧(東山奈央)等との出会い、そして再び阿知賀麻雀部を立ち上げるまでを描いた第1話がとにかく秀逸。その勢いを最後まで持続し、準決勝ではしっかりと打ち筋を見せるなどよく練られたストーリーでもあった。
世界観:競技麻雀の雰囲気とそれに情熱をかける女学生達の姿が、スポ魂らしい熱さを感じさせた。
人物:各キャラの麻雀に、そして仲間にかける思いがよく表現されていた。最好キャラは新子憧(東山奈央)。麻雀部再結成時の「まずここに1人・・・」の台詞に全て持っていかれました。
作画:登場人物が多いので、キャラクターの個性を視覚的にも表現する必要があり、演出含め派手な作画の印象が深かった。
声優:本作の登場人物は最近の人気声優を多数起用。また声優的に豪華だった前作のキャラも頻繁に登場しており、下支えしていた。
魅力:麻雀中心に作品全体を盛り上げるため、主役サイド以外が描かれる場面も多かったが、そちらも含めてキャラクターの魅力が詰まっていた。
主題歌:OP「Miracle Rush」 Stylips (4.9)、ED「Square Panic Serenade」松実玄(花澤香菜)、松実宥(MAKO)、新子憧(東山奈央)、鷺森灼(内山夕実)、高鴨穏乃(悠木碧)(4.0)、「Futuristic Player」 橋本みゆき (4.2)。とにかく第1話の印象が凄く良く、そこで流れたOPにも心惹かれてしまいました。両ED含め、麻雀・勝負への想いが詰まった良曲揃いだった。
劇中音:前作で印象的だった効果音を中心に、話の盛り上げにBGMが巧みな効果を上げていた。

「モーレツ宇宙海賊」(AT-X 全26話 原作:笹本祐一「ミニスカ宇宙海賊」 製作:サテライト)
(4.6、4.7、4.5、4.3、4.3、4.7、4.4、4.2; 35.7pt)
 見知らぬ父の死の知らせと共に海賊船長への就任要請を受けた加藤茉莉香(小松未可子)が、学生と掛け持ちでドタバタしながらも、類稀な決断力で見事な海賊稼業を成し遂げていく宇宙冒険ファンタジー。
 宇宙ものには定評のある佐藤竜雄監督作品ではあるが、ラグランジェと掛け持ちで当初はあまり期待していなかった。地道なストーリー展開も作品の受けには弱いと思われたが、壮大な展開にありがちな突飛な能力や飛び道具を一切用いず、人間味溢れる展開と茉莉香の適応能力の高さで様々な困難を乗り越えていく様が、高いリアリズムと共感を得て、見事な人気作品に化けた。
ストーリー:様々な困難を茉莉香の決断で乗り越えていく、そして茉莉香が海賊としての立ち位置を固めていくという、話の展開はぶれなかった。スペースオペラとしては派手さが無いものの、決して悪い方向には向かっておらず、監督の信念が実ったといえよう。
世界観:ショー的演出が中心の海賊稼業の設定が面白い一方で、それに対してちゃんと疑問も持っている所が設定に頼っていない感じが出ていて良い。ドンパチや乱気流などの宇宙的トラブルも派手に描かれており、宇宙物語であるところはしっかり描かれていた。
人物:茉莉香の心理、考え方を中心に作品世界が回っており、茉莉香を見ていれば作品が分かるという分かりやすさがあった。最好キャラは加藤茉莉香(小松未可子)以外有り得ないでしょ。
作画:宇宙的要素の描き方に様々な工夫がされており、宇宙にいるんだなという感覚を違和感なく感じられた。人物も硬柔揃っていて、豊かな人物画が描かれていた。
声優:決して声優に恵まれていたとは言えないが、キャラの個性の強さとの相乗効果で、はまり役といえる配役が揃っていた印象。
魅力:とにかく茉莉香の一挙手一頭足に目が離せなかった。脇を固めるキャラ含め、魅力溢れる個性的な性格や能力を持っていて、使い捨て感が一切なかった。
主題歌:OP「猛烈宇宙交響曲・第七楽章『無限の愛』」 (3.9)、ED「LOST CHILD」 (4.8) 共にももいろクローバーZ。OPで派手に盛上げ、EDは宇宙的なサウンドを駆使している。特にEDはじわじわ来た。
劇中音:BGMの盛り上げ方が上手い。小松未可子の挿入歌も良いアクセントになっていた。

「Fate/Zero(2ndシーズン)」(TVH 全13(25)話 原作:Type-Moon 製作:ufotable)
(4.2、4.6、4.0、4.6、4.2、4.1、4.2、4.2; 34.1pt)
 手にしたものにはどんな願いも叶えられるという聖杯を手に入れるため、マスターとなった魔術師たちが過去の英霊をサーヴァント(使い魔)として召還し、生き残りをかけた争いを繰り広げる伝奇バトルアニメーションの後半。
 1期で各勢力の争いの下地をじっくり描いてきて、本作ではのっけからド派手な肉弾戦が繰り広げられ、キャスター陣営の壮絶な最期が描かれ、後半も豪快なバトルが期待できるかと思われたが、その後は頭脳戦というか謀略が目に付くようになり、派手さが失われていった。Stay Nightの展開により結末は既に分かっていたため、そこに導かれるまでの選択肢が狭かったのが、結果的に製作側を苦しめることになった気がしてならない。あと、分割2クールは1クール目の勢いを2クール目に繰り越せなかったせいで正直失敗だった。

物語:結末に向けて収斂していくステージなので、話の流れは良く出来ているが、決まったレールの上を走っているような感じだった。衛宮切嗣(小山力也)の生い立ちで2話を費やしたが、必要とはいえ本筋中断の印象が強く、良い方向には働いていない。
世界観:聖杯のありようとその望みの叶え方、そして何故後生に渡りアーチャー(関智一)&言峰綺礼(中田譲治)が生き残っていたかといった、これまでの謎が解明された。
人物:非情、醜悪といった、聖杯を巡る各キャラの醜い面が印象深く、ウェイバー(浪川大輔)やランサー(緑川光)が聖人に思えるほど。ただ、それぐらいふてぶてしくないと勝ち残れないのもまた事実なわけで。
作画:戦闘シーンやおどろおどろしいものの描き方など、作画力の凄さは伝わった。1期より若干ポイント落ちてるが、動きが少なくなった所為かと思われる。
声優:1期と登場人物は変わらないので声優も変わりようが無い。ポイント上昇はイリヤ(門脇舞以)、凛(植田佳奈)の台詞が増えた分かな。
魅力:勇敢な戦士のそれは確かに素晴らしい魅力だと思うのだが、如何せん暗黒面を曝け出した側のキャラのほうが目立っていて印象がいまいち良くない。最好キャラはやはりライダー(大塚明夫)。
主題歌:OP:「to the beginning」 kalafina (4.6)、ED:「空は高く風は歌う」 春名るな (3.8)。OPは空の境界つながりでTYPE-MOON/ufotable作品の王道。EDも雰囲気は十分だったが、無名歌手と言うのが足を引っ張った。
劇中音:謀略展開で地味な分を、サウンドで盛り返しを図っていた。

「あっちこっち」(BS-TBS 全12話 原作:異識 製作:AIC)
(4.0、4.6、4.0、4.5、4.1、4.6、3.7、4.1; 33.6pt)
 好きな気持ちを素直に言えない御庭つみき(大久保瑠美)と、その気持ちを知ってか知らずか、普段鈍感なのに時々鋭い殺し文句で心を撃ち抜く音無伊御(岡本信彦)が、賑やかな周りの温かい目に見守られながら過ごす日常を描いたすれ違い日常ラブコメ。
 実績十分のまんがタイムきらら4コマからまたも素晴らしい日常作品登場。作品全体に溢れる可愛らしさと緩急に溢れた面白さが同居し、毎回30分を見守るように視聴した。作画も綺麗だし、特に見終わったあとの後味の良さが印象的な作品。

物語:それほど深い話は無いのだけれど、何故か惹き込まれるものがあった。
世界観:全体的に流れる温かい目で見守る雰囲気が、作品に溢れていて、見てて心地よくもあった。
人物:くせのあるキャラクター揃いで、何かやらかす不安と何かやってくれそうな期待を同時に味わえた。
作画:信頼のAICならではの安定の作画。また可愛らしさがふんだんに表現されていた。
声優:適材適所な声優の配置で、キャラクターが生き生きしていた。
魅力:キャラクターの作画もさることながら、コミカルな動きが魅力を増大していた。最好キャラは春野姫(福原香織)。
主題歌:OP:「あっちこっちで」あっち⇔こっち(3.8)、ED:「手をギュしてね」御庭つみき(大久保瑠美)(3.6)。全体的に良得点の中、主題歌は苦戦。OPは作風にもあったアップテンポだがヒット性に欠けた。EDはキャラソンの域を抜けられず。
劇中音:緩急のあるテンポを良く表現する効果音が聞いていた。

「これはゾンビですか オブ・ザ・デッド」(AT-X 全10話 原作:木村心一 製作:スタジオディーン)
(3.9、4.3、3.9、3.9、4.2、4.4、4.6、4.0; 33.2pt)
 殺人の憂き目に会い冥界の少女ユー(月宮みどり)によりゾンビとなって日常に暮らす相川歩(間島淳司)が、引き続き魔装少女として異界の魔物と対峙する中で自身を襲う恥ずかしいトラブルに困惑する変態ゾンビバトルコメディ。
 前作では燃える展開で見応えを感じていたが、本作では各キャラの馬鹿さ加減に磨きがかかり、よりコメディ色を強くした感がある。それはそれで悪くは無かったが、最後にラスボスがクリス(生天目仁美)と分かって、さぁ倒すのだなと思いきや話が逸れて終わってしまったのが残念。
ストーリー:歩の痛々しさとヒロイン達の魅力を合せて見せようとしていたが、噛み合いきらずに終わってしまった感じ。
世界観:魔装少女、吸血忍者、冥界それぞれの世界の様子が少しだが描かれていた。これまでつながりの見えなかったこれらの関連性が多少見えてきたのは話の理解に一助となるかも。
人物:基本頭のネジが飛んでいるキャラばかりなので、まともな人物像を求めるだけ無駄。妄想ユーには気合が入っていたようです。
作画:相変わらず魅力的なキャラを魅力的に描けない微妙な作画陣。京子(下屋則子)のあざとい可愛さは描けていたかな。
声優:前作と変わり映え無い中、生天目さん登場で多少ポイントアップ。
魅力:相変わらず勘違いな感じで歩に迫るヒロイン達の、無駄に振り撒く魅力が微妙にツボをつく。ハルナがバカっぽくなってしまったので最好キャラは今回はトモノリ(金元寿子)で。
主題歌:OP「***パショナート」 野水いおり (4.7)、ED「恋のビギナーなんです(T_T)。」 山口理恵 (4.5)。OPは前作同様ロック調が子気味よい。今回EDが良い泣きのサウンドを聞かせていて、他要素の目減りをカバーしてくれている。
劇中音:相変わらずBGMが派手。サラス(合田彩)のコンサートソングはどう転んでるのか判断しかねる。

「這いよれ!ニャル子さん」(AT-X 全12話 原作:逢空万太 製作:XEBEC)
(3.8、4.0、3.8、4.3、4.2、4.3、4.1、4.0; 32.5pt)
 未知の怪物に襲われそうになった八坂真尋(喜多村絵梨)を助けたニャル子(阿澄佳奈)が、真尋に一目惚れし、波乱の同居生活を送る異世界バトルラブコメ。
 フラッシュアニメで話題をさらってきたニャル子さんが遂に地上派進出というわけで、満を持しての登場となった本作。ネタをふんだんに振り撒いて話題作りには事欠かなかった。おふざけが過ぎたせいかポイントには繋がらなかったが、大笑いのひとときを提供してくれたことには感謝。
ストーリー:ネタを昇華するためのストーリー消化という感じになっていた。所詮ギャグアニメなのでそれでも良いのだけれど。
世界観:クトゥルー神話に基づいた世界は何処へやら。ただ、ゲームにまつわる争いと見ればそれなりに面白い世界観が出来上がってはいた。
人物:キャラとしては皆好きなんだけど、人間(じゃ無いけど)としてはどうなのか。多分考えたら負けなんだろうけど。最好キャラはニャル子(阿澄佳奈)。中の人で選んでる気がするが。。。
作画:フラッシュアニメと比べるまでもなく、XEBECお得意のニュルニュル動く肌色多目の作画がこれまでに無い動くニャル子を良く表現していた。
声優:ニャル子を演じる阿澄さんは生き生きしている。暮井珠緒(大坪由佳←日笠陽子)以外はドラマCD準拠で、なかなかの豪華さ。あと、グタタン(三上枝織)登場で、ゆるゆりに逆に這いよられてますよ(笑)。
魅力:やりたい放題っぷりが何よりこの作品の魅力と言えるかと。作画面の魅力も十分。
主題歌:OP「太陽曰く燃えよカオス」 後ろから這いより隊G(阿澄佳奈、松来未祐、大坪由佳) (4.2)、ED「ずっと Be With You」 RAMMに這いよるニャル子さん (3.9)。OPはウー、ニャーで話題をかっさらった、作風にも合った活発な曲。EDは韻を踏んだ歌詞が特徴だがしっとりしていて作風とは違ったかな。
劇中音:作品自体がドタバタしているせいか、BGMも落ち着きがなかったかな。

「シャイニングハーツ~幸せのパン~」(AT-X 全12話 原作:SEGA 製作:Production I.G.)
(3.6、3.9、3.8、4.5、4.2、4.5、3.7、4.1; 32.3pt)
 島で3人の少女と共にパン屋を営むリック(神谷浩史)が、新たな漂流者の登場と共に過去の記憶を気にして苦悩するファンタジックアドベンチャー。
 この作品の見所はED「ふわっふわのまほう」に凝縮されており、そのED映像の中心でもあるパン屋稼業を営み、パンを通じた人のふれあいを描いている部分については、作画の良さもあり、なかなかの高評価を与えられると思っていた。しかし、シャイニングシリーズの枷から、生い立ちの謎と異世界との争いは避けて通れず、後半そちらに話の流れが傾いてからは急速に作品の魅力を失っていった。パン屋の話だけしていればよかったのにとの声も聞こえるくらい、勿体無い作品だった。

「黄昏乙女×アムネジア」(ANIMAX 全12話 原作:めいびい 製作:Silver Link)
(4.0、4.2、3.8、4.2、4.1、3.9、3.7、4.1; 32.0pt)
 他と異質の雰囲気を持つ旧校舎にその居を構える怪異調査部に所属する新谷貞一(代永翼)が、本物の幽霊である庚夕子(原由子)と共に、夕子にまつわる噂を調査する超常現象ラブコメミステリー。
 貞一と夕子のラブラブっぷりを前面に出して明るい雰囲気を作ろうとしていたが、根本は夕子にまつわる謎とその暗部に焦点を当てられた暗い物語。その相反する世界観を謎解きで繋ごうと腐心したようだが、結果的には物語が複雑になってしまった印象。夕子と影夕子の関係に焦点を当てた辺りからその印象が強くなってしまった。大沼さんのこだわりだろうが、霧江(喜多村英梨)が時々妙な立ち方をさせられていたのは不自然さを拭えなかった。

「ちはやふる」(日テレプラス 全25話 原作:末次由紀 製作:マッドハウス)
(4.1、4.4、3.8、4.2、3.7、3.8、3.6、4.2; 31.8pt)
 小学の時に陰気だった少年の得意だったかるたに臨む姿勢に感銘を受けた綾瀬千早(瀬戸麻沙美)が、自らの上達とともに仲間を欲し、高校にかるた部を立ち上げて数多の試合に挑む姿を描いた熱血青春バトルコメディ。
 競技かるたという、なかなか焦点の当たらない競技を題材とした点で、アニメ作品としての注目はかなり集めたと思われ、そこそこの人気は有していたように思う。先行放送組の評価が高かったこともあり視聴した。物語の構成や競技かるたの雰囲気など、作品の肝の部分はしっかり練られていたが、主人公千早の性格がついていけなかったことと、視聴タイミングが同じ文化系対戦ものの「咲-阿知賀編-」とかぶり、ことあるごとに比較対象になってしまったのが痛かった。

「ヨルムンガンド」(AT-X 全12話 原作:高橋慶太郎 製作:WHITE FOX)
(4.0、4.2、3.7、3.6、4.3、3.7、4.0、4.1; 31.6pt)
 武器商人として、世界各地を飛び回り、命さえも危ない稼業を生粋の部下と共に難なくこなすココ(伊藤静)と、そのココに雇われた少年兵ヨナ(田村睦心)を中心とした、裏の世界を描いたダーティーウォーバトル。
 このところ評判の良かったWHITE FOX作品ということで注目していたが、確かにガンアクションや取引の駆け引きなどは見応えがあったが、遠慮の無い汚さ(裏仕事という意味)と躊躇いの無い発砲が目立ち、如何せん内容が内容なだけに、共感を憚られる。人物画もいかにも荒くれものの集団という感じで、のめりこむ要素が無いのは正直痛い。2期も見る予定だが、評価の向上は期待できないかな。

「ゆるめいつ3でぃ」(ニコニコ動画 全13話 原作:saxyun 製作:C2C)
(3.7、3.8、3.9、4.0、4.2、4.1、3.9、3.9; 31.5pt)
 受験に失敗し浪人生活を送る羽目になった相田ゆるめ(桃井はるこ)が、受験生にとっては曰くつきの下宿荘で、受験勉強そっちのけで面白おかしな生活を送るドタバタコメディ。
 毎度おなじみ竹書房の3分アニメ。ロボット的なOPやら受験生という括りは何処へ行ったといわんばかりの緩く何も無い日常が面白おかしく描かれているだけで、お気楽に見るにはちょうど良いアニメ。ちなみに私はモモーイ目当てで見たんですけどね。森田さん(無口)との差はキャラデザだろうな。

「めだかボックス」(AT-X 全12話 原作:西尾維新・暁月あきら 製作:GAINAX)
(3.8、3.6、3.7、3.8、3.7、3.9、3.7、3.8; 30.0pt)
 何でも出来てしまう才能に溢れた黒神めだか(豊崎愛生)が、生徒会長となり生徒達の悩みを解決すべく目安箱を設置して問題を解決しようと大立ち回る学園問題解決ストーリー。
 一通り見てみたが、この作品って、結局自分が正しいと思っているという意思を周囲に押し付けているだけで、そこに共感を求められてはいない。だからそこに禅問答が展開されようと結局は力勝負になってしまう。その際たる結果が風紀委員長とのバトルで、はっきりいって見苦しい喧嘩である。だからストーリーから人物・作画から音楽的センスに至るまで全て標準以下という、真っ当に制作された作品としては珍しい酷評となった。そもそも化物語以降西尾維新氏の作品にはどうにも不得手感があり、世間とのギャップを感じているところであるが、この作品も結果的にはそうなってしまった。

(旧作)
「まほろまてぃっく」(AT-X 全13話 原作:中山文十郎・ちだま某 製作:GAINAX)
(3.9、4.1、3.9、3.9、3.8、4.1、3.6、3.8; 31.1pt)
 宇宙戦争で活躍し、その役目を終え余生を世話になった指令の息子のメイドとして尽くすことにしたアンドロイドのまほろ(川澄綾子)の周囲で巻き起こる騒動を描いたメイドドタバタコメディ。
 「えっちなのはいけないと思います」と言いながら、普通に裸が乱れ舞う矛盾した展開が売りだったりするのだが、大して画も綺麗ではないのでそこは気にならず、アンドロイドとしての完璧さを見せつつも、意外とドジッ子のまほろさんを見て癒しを覚えるアニメなのだろうとは思う。ただ、ドタバタな展開のなかで、癒しを感じるのは難しかったかな。また、ED前のポエムコーナーも正直意味不明。一応2期に繋がるようなので視聴継続。
by mfbox | 2012-07-09 23:08 | オタクゴタク(語託) | Comments(0)