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2月25日 予想だにしなかった奇蹟

 開催中のノルディックスキー世界選手権。今日は大倉山でジャンプの団体戦が開催されました。昼間は複合の団体もやっていたのですが、家の法要のため夜のジャンプだけを見に行きました。
 前日のジャンプ個人戦も7000人を超える観客で、久しぶりにごった返す観客席と帰りのバスの行列を見ました。そして、この日も予想以上の大観衆が場内を埋め尽くし、鳴りものが耳に響くくらいに大騒ぎになっていました。とはいえ、前日も惨敗した日本ジャンプ陣なだけに、期待しつつも初めから諦めムード漂う中、大会はスタートしました。今年のW杯での成績不振から13チーム中3番目のスタートという、かつて無い低レベルからのスタートでしたが、栃本、岡部、伊藤、葛西の各選手が、派手な大ジャンプこそ無いものの堅実なジャンプで、回を重ねるごとに順位を上げ、大ジャンプもあるけど失敗ジャンプもあるという外国勢を横目に順位を上げ、気づけば3位で1回目を通過しました。正直上位8チームとなる1回目の通過もギリギリかと思っていたのでこれには驚きでした。
 2回目も、日本の選手たちは極端な失敗ジャンプも無く、堅実に記録を伸ばし、1人目が大ジャンプしたロシアやスイスを2人目の岡部選手が逆転。接戦模様だった3位争いに決着を付けたのは、伊東選手の131.5m大ジャンプでした。伊東選手の出来が今日の鍵でした。それに見事応えてくれた伊東選手を大歓声とガッツポーズで迎えました。最後、135mの特大アーチで迫って来たフィンランドも、Ahonenが120mを超えられず万事休す。体調不良をおして点滴で強行出場の葛西選手の最後のジャンプは117.5mの平凡なものでしたが、順位をキープするには十分でした。越えられない壁の向こうに2チームいましたが、こうして日本は今年の出来からは考えも及ばない3位表彰台という最高の結果を残してくれました。寒さに耐えながら、行って良かったとこの上なく思った瞬間でした。
 まだ世界選手権は続きます。さんざん問題を取りざたされてきましたが、今回の日本ジャンプチームの表彰台のおかげで、全てが大成功でおわれると確信しています。皆さんもお暇でしたら、是非足を運んでみてください。次のジャンプ、複合は3月3日です。


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(表彰台での日本選手たち。手前側の青いスキーウェアが日本選手。)
by mfbox | 2007-02-26 01:16 | 冬だ!スポーツだ! | Comments(0)