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10月1日 今季のアニメ評価

アニメブロガーではないので、某サイトの企画とは別で。。。

東名阪ではないのでまだ終わっていないアニメがありますが、今季は再び充実したアニメライフが送れました。特にこれまでと違うのは、2シーズンアニメで良作が充実していたこと。今年1月の超傑作揃いには敵いませんが、それでも涙を流した回もあったりして、心に残る作品が多かったと思います。

今季は以下の作品を視聴しました。(この他にAnimaxでNANAを再視聴中)
(2クール)
我が家のお稲荷さま
S・A~Special A
マクロスフロンティア(HBC)
魔人探偵脳噛ネウロ(STV)
RD潜脳調査室(STV)
アリソンとリリア(NHKBS2)
To LOVE る(BS-i)
狂乱家族日記(biglobe)
隠の王~NABARI(TVH)
コードギアス~反逆のルルーシュR2(HBC)
バンブーブレード(旧)(AT-X)

(1クール)
ストライクウィッチーズ(BS朝日)
ウルトラヴァイオレット Code044(Animax)
魔法使いに大切なこと~夏のソラ(Kids)
ひだまりスケッチx365(BS-i)
ゼロの使い魔~三美姫の輪舞(Kids)
乃木坂春香の秘密(biglobe)
薬師寺涼子の怪奇事件簿(BS11)
セキレイ(TVH)
鉄腕バーディー DECODE(BS11)



(この時点で終了未定の作品)
魔法使いに大切なこと~夏のソラ(あと1話)

(現時点での順位)
1.ひだまりスケッチx365 37.1pt
2.コードギアス~反逆のルルーシュR2 35.2pt
3.マクロスフロンティア 35.1pt
4.ストライクウィッチーズ 34.9pt
5.RD 潜脳調査室 34.1pt
6.鉄腕バーディー DECODE 33.4pt
7.乃木坂春香の秘密 33.2pt
8.我が家のお稲荷さま 33.0pt
9.アリソンとリリア 32.9pt
10.S・A~Special A 32.7pt
以下、セキレイ 32.6pt、To LOVE る 32.1pt、魔人探偵脳噛ネウロ 32.0pt、ゼロの使い魔〜三美姫の輪舞 31.8pt、魔法使いに大切なこと〜夏のソラ 31.4pt、隠の王 31.2pt、狂乱家族日記 31.0pt、UltraViolet Code044 30.4pt、薬師寺涼子の怪奇事件簿 30.0pt
(参考)バンブーブレード 34.1pt

ひだまりスケッチx365 (全13話 原作:蒼樹うめ 製作:シャフト)
(4.4、4.8、4.7、4.5、4.7、4.7、4.8、4.5; 37.1pt)

 美術高校に通うゆのなど学校の目の前のアパートに住む女子高生達が繰り広げる日常のクスリとするような楽しい毎日を描いた雰囲気アニメ。
 1期にして多くのファンを惹き付けた本作は、今期の最強にして最大の期待作。そしてその前評判を超えるほどの作品を見事にやりきってくれました。もう見てるだけでニヤニヤが止まらない、そんな作品はこれくらいのもの。新房節と呼ばれるシャフトお得意の大胆奇抜な演出も光っていて、安心して見ることが出来たとともに、心の底から楽しむことが出来ました。10月からは今度はefだし、すっかりシャフトの虜となった私です(笑)。
物語:1期の完成度のおかげで物語の世界観やキャラクターの心情がよく分かった状態で見られたので、共感することが多く、物語の完成度も高かった。
世界観:本作の世界観の大きな要素を占めるのは主人公達の関係性とそれを導く学校やひだまり荘での生活にある。それを見事に描ききっていた。
人物:主人公4人の会話を見てると、それぞれの暖かさ、優しさがじわりじわりと感じられて最高。
作画:「ノーモア富士山」なる合い言葉もあったくらいで、気合いの入った見事な作画だった。
声優:登場人物は少ないにも関わらず、好きな声優大量起用で高ポイント。今期は夏目(福圓美里)や大家(沢城みゆき)の出番も多く、ポイントアップに寄与した。
魅力:主役のゆのだけでなく、その他の3人も様々な側面を見せてくれて、キャラクターの魅力がさらに引き出されたと思える。
主題歌:OP「?でわっしょい」(阿澄佳奈、水橋かおり、後藤邑子、新谷涼子)(4.8)、ED「流星レコード」(marble)(4.8)。明るい歌と綺麗な歌で、陽だまりの世界観にも良くあっている
効果音:随所随所に仕込まれた効果音は、作品における素晴らしいアクセントを与えてくれていた。

コードギアス~反逆のルルーシュR2 (全25話 原案:大河内一楼、谷口悟朗 製作:サンライズ)
(4.6、4.2、4.5、4.2、4.9、4.3、4.1、4.4; 35.2pt)

 今季の大作の1つ。親である皇帝の魔の手から隠れながら生活してきたルルーシュが、人に命じるギアスの力を手に入れ、愛する妹ナナリーが幸せに暮らせる世界を創るためにその知略を発揮して世界を奔走する壮大なストーリー。その2期目となった今作では、友の死や皇帝との対峙など、より物語を深く進め、ルルーシュの反逆の攻防の果てまで辿り着いた。1期からの50話を使ってスケールの大きさや驚きの展開の連続を次々と繰り出して見るものの度肝を抜き続けた、かつてない作品と言えよう。
 結果として前作越えの評価となりましたが、これは納得のいく結末を描いてくれたからこそ。終盤近くの話の飛躍は正直ついていけない気持ちもあったのですが、最終話は書きたい作品を書ききったと言う原作側の感情がこちらにも伝わってくるようでした。また、今季はマクロスFや隠の王など「世界を統べる」ことをテーマに掲げる作品が多かった中、良い悪いは別にして一番納得いく形を示していたように思う。

物語:完璧とまでは言わないが、総代勝つ緻密に練り上げられたストーリー構成は見事の一言。後半の飛躍に戸惑ったのは事実だが、多少強引でも視聴者を納得させられるだけの説得力があった。
世界観:こちらは飛躍した展開の負の面が出てしまった。特に思考世界であるCの世界が理解に苦しんだ。戦争などのリアルな世界はよく描けていた。
人物:世界の命運を握る主要キャラが何を目指すのかが明快になっていたのが好印象。サブキャラも皆何がしか重要な絡みを持っていた。
作画:機体の俊敏な動きなど目を見張るものがあった。ただ、期間をかけた割には無視できない粗さがあったのもまた事実。
声優:これに関しては文句なし。何人ものビッグネームを惜しげもなく用い、また声優たちがそれに応え、最高のものが出来上がった。前作からの上乗せはアーニャ(後藤邑子)分。今期の最好キャラはジェレミア(成田剣)。
魅力:CLAMP作画によるメリハリの利いたキャラ画が印象的。またストーリーが重くなってきたことで各キャラの魅力に気づかされた点もある。
主題歌:OP:「O2」Orange Range(3.6)、「World End」FLOW(4.6)、ED:「シアワセネイロ」Orange Range(3.6)、「わが臈たし悪の華」ALI PROJECT(4.6)。レンジのOP/EDは曲も好きじゃないし正直世界観に合っていなかった。第2OPはさすがFLOW。明るめの曲調がダークなストーリーとの対照でアクセントになった。EDのアリプロは激しい曲が物語の大きなうねりを表わしているようで傑作曲。
劇中音:最終回の衝撃的なシーンでの使われ方で一気に印象が変わった。それまでスルーしてきたが、随所の重要なシーンで黒石ひとみによる声楽を生かした悲壮感漂う音楽が生きていた。

マクロスフロンティア(全25話 原作:河森正治 製作:サテライト)
(4.7、4.4、4.3、4.3、4.2、4.0、4.7、4.5; 35.1pt)

 今季の大作のもう1つ。若い歌舞伎俳優だったアルトが、突然襲ってきた生物兵器バジュラから1人の少女を守る中で、自身の新たな可能性を賭けて戦闘機パイロットとして成長する一方で、アルトの三角関係の恋やバジュラの危機から世界を救うべく立ち上がるマクロスフロンティアの人々の奮闘を戦闘と歌で描いた壮大なスペクタクルラブストーリー。
 15年前の前作を知らずに入ったので、所々で前作を意識したオマージュや展開が見られるのを理解して楽しむことは出来なかったが、本作単体でも十分なストーリーが練り上げられ、度派手な戦闘シーンや2転3転する恋の行方、強い印象をもって挿入される歌の数々が、本作を大作たるものに押し上げている。私の中では僅差でコードギアスに軍配が上がったが、今期を代表する戦闘アニメとして互いに甲乙つけがたい存在で大変満足でした。

物語:様々な謎を散りばめながら、恋に学園に戦闘に裏工作に、どれも矛盾を許さない練り上げられたストーリーに感服。
世界観:宇宙という壮大なスケールが十二分に覗える作品になっていた。また多数の挿入歌が入れられるなど歌の役割も絶大だった。もう1つの見せ場である学園(日常)パートはいまいち。
人物:登場人物それぞれが抱える悩みを上手く表現していたと思う。ただ、アルトに関してははっきりしない態度に煮え切らない気持ちになった。それも演出のうちなのか?
作画:戦闘機の飛行シーンや機体の変化などがスムーズに動いていたのに驚いた。ただ、こちらもギアス同様無視できない粗さがあった。
声優:好きな声優の起用こそ少ないが、実力派を多く配置し、高クォリティに貢献している。最好キャラはクラン・クラン(豊口めぐみ)。
魅力:ランカやクランなど可愛いキャラクターもいるが、画が崩れてしまっては台無し。人間味も加味して辛うじて及第点。
主題歌:OP:「トライアングラー」坂本真綾(5.0)、「ライオン」ランカ・リー(中島愛)&シェリル・ノーム(May'n)(4.6)、ED:「ダイヤモンドクレバス」(4.6)「ノーザンクロス」(4.6)共にシェリルノーム starring May'n。歌が作品の肝であるだけに傑作揃い。真綾さんのOPは聞いた瞬間脳にビビッと来た曲。爽快感と泣きのメロディがぐっと来る素晴らしい曲で、何年かぶりに満点をつけました。
劇中音:こちらも力が入っていました。劇中歌として「射手座午後9時Don't be late」「星間飛行」など多数の曲を用意するなど、音楽担当の菅野よう子さんの渾身の作品が本作の重要なファクターとして機能していた。

ストライクウィッチーズ(全12話 原作:島田フミカネ 製作:GONZO)
(4.3、4.6、4.5、4.4、4.5、4.7、3.9、4.0; 34.9pt)

 ヨーロッパの頭上に現れた異世界の敵ネウロイに対抗するためブリタニアに集結した魔法少女(ウィッチ)達が、ストライカーユニットと呼ばれる魔法力を用いた飛翔具と武器、そして己の魔法によってネウロイに対抗するさまを描いた作品。
 作品を見るにあたり目を引いたのは、キャラデザインと”パンツじゃないから恥ずかしくないもん”の謳い文句が象徴するパンツスタイル。しかしネウロイと言う正体不明の敵に立ち向かうウィッチ達のたくましさとひたむきさ、その一方で日常場面でのほっとする一コマや感動的な展開などもあって、見ていて飽きのこない展開になっていた。11人もの少女達を描いているが、それぞれのキャラ立ちもしっかりしていたのも好ポイント。各国の有名航空隊をモデルにするなどの遊びも含めて、バランス良く楽しめた作品だった。

物語:ネウロイとの戦闘が中心ではあるが、平時の様子も描かれているなど、いろんな要素にバランスが取れていた。ミーナ中佐の失った恋人の話である第8話は泣きのエピソードでした。
世界観:近代欧州のミリタリー要素を取り入れつつ、強大なネウロイの力を表現し、それに対抗出来るのが魔法力であるという確固たる設定があり、ぶれのない世界観が出来上がっていた。
人物:11人のウィッチについて個々に特殊能力を表現し、また内面でも確固たる意思があり、短い話数で良くここまで表現出来たものだと感心する。
作画:キャラクターデザインもさることながら、敵の表現の細かさや、戦艦・敵などの強さを肌で感じられるような良作画。
声優:共演作の多い声優が揃ったのが特徴。息のあった演技というのが感じられた。また好きな声優も数多く、見甲斐があった。最好キャラはサーニャ(門脇舞以)。
魅力:キャラクターの性格がキャラデザの可愛らしさに更なるアクセントをつけている。勿論パンツじゃないものの存在は外せないけど。
主題歌:OP:「ストライクウィッチーズ〜わたしにできること」石田燿子(4.2)、ED:「ブックマーク・ア・ヘッド」(声優の皆さん)(3.6)。OPは明るい曲でウィッチーズの元気さを前面に押し出した感じで好印象。EDは各回で目立ったキャラのCV2人が歌うと言う企画だが、曲そのものは微妙。
劇中音:戦闘シーンを中心に迫力の効果音はあったが、どちらかと言うと絵で勝負していた感じ。

RD潜脳調査室(全26話 オリジナル(原作:士郎正宗) 製作:Production I.G.)
(4.7、4.8、4.3、4.0、3.9、4.1、4.1、4.2; 34.1pt)

 近未来、人間がメタルという新しいネットワークに身を置くようになった世界で、未だ知られざる、そしてメタルの世界と深く関わる海を巡って繰り広げられる人間の深層心理にも関わって行く様々なストーリー。
 ”攻殻の”I.G.&士郎正宗作品というフィーチャーのされ方で、スリリングな作画の期待があったようだが、それよりも海という謎の多き世界をテーマにした作品の世界観、そして人間の深層心理を良く表現した時に感想を呼ぶストーリーに惹き込まれました。電脳社会で一人人間のまま生きるミナモが中心人物となることにより、人間らしくあること、人としての思いが上手く表現されていたように思います。NTVは時々凄く素晴らしいアニメを出してきます。これもそんな中の1つに入りました。

物語:人としての気持ち、思いが深く表現されていて感動しました。手紙を巡りミナモが頑張る第7話は泣きました。
世界観:ストーリーで人間味を表現した分、近未来であることの表現は、背景の設定を綿密にすることで、作品の完成度に大きく貢献しました。
人物:人間味溢れるストーリーからも人物表現は秀逸ではある。ただ電脳社会という設定のせいか、感情の起伏にやや乏しい気はする。
作画:I.G.ほどのスタジオにしては作画面での粗さが目立った。
声優:主役の新人は悪くない。キャラ数、有名どころの声優が少なめ。最好キャラは蒼井ソウタ(高橋 広樹)。
魅力:キャラクターの妙にむっちりとした体格は、特徴的ではあるがやっぱりちょっと馴染みにくい。そのせいで逆にストーリーに集中出来たのかも(笑)。
主題歌:OP:「Wanderland」9mm Parabellum Bullet(4.1)、ED:「片膝の汚れ」Last Alliance(4.1)。どちらもものすごく短い曲。作品との相性含め印象が薄い。
劇中音:引きのシーンやスリリングなシーンなどで適切な効果音が使われ、作品の盛り上げに一役買っていた。

バンブーブレード(全26話 原作:土塚理弘 製作:AIC ASTA)
(4.5、4.0、4.8、4.1、4.2、4.6、4.0、3.9; 34.1pt)

 昨年10月からの2クール作品。幼い頃から剣道に打ち込んできた少女川添珠姫を中心に、室江高校剣道部の面々が様々な気持ちを抱えながら剣道に打ち込む姿を、時にギャグを交えながらも真剣に描いた熱血スポーツアニメ。AT-Xの無料放送で見られる機会が多かったので、放送時の評判の高さから見ることにしました。
 所属する剣道部の面々が、様々な個性を持ち、互いに認め合い、純粋に強くなりたいと打ち込む姿が綺麗に描かれていて、見事な青春活劇である。所々に散りばめられた笑いどころも、彼女らの性格から来るもので、とても素直なものである。容赦なく襲いかかる様々な危機や壁に立ち向かう姿もまた、物語を否応なく盛り上げており、その構成に感服する。豊作の3月終了作品の1つでもあり、放送当時に見ておけばもっと違った評価になったかもしれない。

物語:剣道を楽しみ、試合に勝ちたいがために練習する、そういった基本的な高校部活ライフを素朴に描いているだけだが、各々の成長物語として上手く昇華させている。
世界観:剣道というテーマから大きく外れることなく、剣道の世界の中での話しに終始している感じがある。無難にまとめているとも言えるが。
人物:各キャラの試合、日常、トラブルなどでの微妙に揺れ動く心理を見事に描いている。またキャラクターの個性が強く、いずれも印象深い。
作画:正直なところ割と簡単な絵で構成されていて、崩れもないが、美麗さも感じられなかった。
声優:主役級に人気声優を多用している。石田彰の起用法には笑わせてもらった。特に同時期放送の他作品でも主役を張る声優が多く、同時期に見ていればもっと楽しめたかも。最好キャラは千葉紀梨乃(豊口めぐみ)。
魅力:萌え重視の作画や崩し絵を効果的に使った個性の表現が卓越して、キャラクターの魅力が効果的に引き出されていた。
主題歌:OP:「BAMBOO BEAT」(4.1)、ED:「STAR RISE」(3.8)共に剣道部女子5人衆(広橋、豊口、小島、桑島、佐藤)。OPはメッセージ性の強い勇気をくれる曲。バックの音楽が泣きを誘う。これも放送当時に聞いていればもっと評価を上げられた。EDは一部で有名な「あんこ入りパスタライス」と聞こえるサビの曲。曲自体の完成度は高い。
劇中音:効果音など、一貫性があまりなかったようで、取り立てて印象はない。

鉄腕バーディー DECODE(全13話 原作:ゆうきまさみ 製作:A1 Pictures)
(4.3、4.3、4.4、3.9、4.2、3.8、4.4、4.1; 33.4pt)

 宇宙規模で犯罪者を追い続ける捜査官のバーディーが、地球で犯人との攻防の際に、一般人の千川つとむを誤って殺害してしまったことから、千川の体の修復の間、バーディーと千川の二心同体の生活をしながら、引き続き犯人探しに奔走する物語。原作は長期連載の人気作で、懐古的な作画を見せながらもオリジナルなストーリーで様々な層をターゲットにした作品。
 巷ではかなり評価が高いこの作品だが、私は初めこの作品に期待するものを間違えたために、圧倒的な力を誇るはずのバーディーが苦戦を続けるのにフラストレーションがたまってしまった。その後バーディーがまだ駆け出しで、様々な強敵を乗り越えて「リュンカ」という強大な力に立ち向かう挑戦者的立場だと気づいたが、少し遅く、評価に響いてしまったのが悔やまれる。

物語:上記のとおり、努力して苦難を乗り越えて危機回避するというストーリーを理解していれば、最大限に楽しめたのだが、バーディーがばったばったと敵をなぎ倒していく姿を想像していただけに、評価が若干辛くなった。
世界観:無理に宇宙規模にこだわらずに、地球もしくは連邦惑星の住空間での事件のように描くことで、逆説的に事件の内在するスケールの大きさを表現している。上手い手法。
人物:押しの強いバーディーと冷静な目を持つつとむの組み合わせで、面白い人物表現が出来ていたように思う。また全てではないがサブキャラについてもその心情に迫る場面が設けられていた。。
作画:狙って描いてるのかも知れないが、作画はかなりラフ。
声優:ベテラン声優を多く配置する一方、経験の浅い声優も準主役級に起用するなど、工夫が見られる。最好キャラは千川つとむ(入野自由)。
魅力:上記にあるように、バーディーの見方を間違えたためにキャラクターの魅力が悪くなってしまった。またそのほかのキャラも正直可愛らしさがない。
主題歌:OP:「そら」Hearts Grow(4.6)、ED:「Let's go together」アフロマニア(4.1)。OPは軽快なサウンドでアニメの雰囲気を良いものにしている。EDもノリの良い曲で好印象。
劇中音:戦闘シーンなど盛り上がる場面で相応しい効果音楽が流されていた。

乃木坂春香の秘密(全12話 原作:五十嵐 雄策 製作:ディオメディア)
(3.8、3.9、3.8、4.4、4.5、4.6、4.4、3.8; 33.2pt)

 乃木坂春香は学園の誰からも慕われる完璧美少女。そんな彼女の隠れたアキバ系な趣味をふとしたきっかけで知ってしまった綾瀬裕人が、春香やその周囲の人々を巻き込んで送るドタバタラブコメディ。
 「ななついろ」のディオメディア(旧スタジオバルセロナ)半年ぶりの作品で、今期の期待の一作だったが、「ななついろ」の快挙が頭にあるせいで期待が大きすぎたせいか、キャラ萌えな平凡な作品に終わってしまったように感じる。声優の豪華さや作画面などで作品のポテンシャル自体は高いのだが、見終わって何も得られなかったというのが正直なところ。

物語:話としてはスカスカ。2人がくっついて、周りがチャチャ入れてそれで終わり。
世界観:意図的にありきたりなシチュエーションを入れているが、世界観への味付けとしては薄い。
人物:キャラクターの個性が明らかに弱い。主人公の裕人の性格も曖昧で、人間的な成長もいまいち見られなかった。担任の由香里に至っては声優繋がりの吉野屋先生(ひだまり)と性格が完全にかぶっていた。
作画:ディオメディアの面目躍如。春香、美夏、椎菜の美少女キャラの表現は群を抜いていた。
声優:こちらはGENEONがものを言わせて獲得してきた人気声優がずらり。最好キャラは七城那波(植田佳奈)。中の人が自身を「人気声優の・・・」と言う台詞が印象的だったので。
魅力:このアニメは萌えアニメである。無論キャラデザには激しく萌えた。
主題歌:OP:「とまどいビターチューン」姫宮みらん(生天目仁美)とチョコレートロッカーズ(4.5)、ED:「ひとさしゆびクワイエト」N's(能登麻美子、後藤麻衣、植田佳奈、佐藤利奈、清水香里)(4.2)。OPはダンサブルで格好良い。歌唱力に定評ある生天目さんも好印象。EDは完璧なるキャラソンで、能登さんの歌唱力が微妙だが、明るくて楽しい曲。
劇中音:取り立てて印象がない。

我が家のお稲荷さま(全24話 原作:柴村仁 製作:ZEXCS)
(4.0、4.2、4.2、4.2、4.2、4.4、3.9、3.9; 33.0pt)

 神である天狐空幻が、かつて自らを封じた三槌家の子孫の危機により封印を解除され、危機を回避後も子孫達の計らいで子孫達の守り神となってから、様々な神や妖怪と時には楽しく語らい時には戦う奔放でありながらのんびりした共同生活を描いた脱力系コメディ。
 物語が本当にのんびりしていて、スリルがない代わりに安心してみることが出来たのが、最後まで飽きずに見られた要因。男女化け可能など細かな設定があまり生きていなかったのが難点ではあるが、可愛いキャラクター達が光っていた。製作は既にストーリー破壊の因縁を振り払ったZEXCS。派手な戦闘が目立った今季の中で見事なまでに異彩を放つ脱力系を書き上げてくれました。

物語:物語自体には深みがなく、ただあるがままをなぞったような感じ。脱力系としてはベストな進め方ではある。
世界観:こちらもあまり設定に深みを持たせなかった分、設定に粗さが見られる。ただ、これもこのアニメの見方から考えれば気にしなくて良い部分。
人物:内面を深く追求したキャラは六瓢(鴫守)と槐くらいで、人物の作りこみは正直浅い。ただこれも作風から考えれば、ね。
作画:ここまでのほほんとする必要はないのだけど、正直メリハリはない。ただキャラクターが可愛いのと、たまに出る戦闘シーンではなかなかのものを見せていた。
声優:好きな声優が多数出演しているが全てサブキャラで、主役級にあまり人気所を配置していない分得点は伸びず。最好キャラは六瓢(鴫守)(水橋かおり)。
魅力:キャラクターの魅力は視覚的にも心情的にも十分に引き出せていたと思う。作風がのんびりしていることで主役級の鈍感さや勘違いがより光った。
主題歌:OP:「KI-ZU-NA~遥かなる者へ」ヒトミソラ(4.1)、ED:「風が何かを言おうとしている」早見沙織(3.7)、「シアワセの言霊」クー・コウ・タマ(-)※シングル発売無し。OPはサビのメロディが印象的。EDは最初は特徴なし。後半は一転しSDキャラが踊り始めるダンサブルな曲で、映像的にも衝撃だった。
劇中音:のんびりさを表現する雰囲気の曲はあったように思うが、作風もあって正直印象が薄い。

アリソンとリリア以下は別記事にします。
ちなみに今期のキャラソンを挙げると、
ひだまりOP、マクロスF1期OP以外全て、ストウィED、セキレイOP,ED、乃木坂OP,ED、ゼロ使ED、狂乱ED、S・A OP,ED、お稲荷さまED、(旧)バンブーOP,ED
・・・多いなぁ。。。
by mfbox | 2008-10-01 23:52 | オタクゴタク(語託) | Comments(0)