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10月1日 今季のアニメ評価(続き)

書ききれなかった作品の感想を書きます。



書ききれなかった作品の感想を書きます。

アリソンとリリア(全26話 原作:時雨沢 恵一 製作:マッドハウス)
(3.8、4.1、3.9、4.0、4.3、4.4、4.3、4.1; 32.9pt)

 空軍パイロットのアリソン、その娘リリアが、それぞれの時代でその恋人と共に様々な旅をし、事件に巻き込まれながら、とっさの機転で事態を打開する冒険アドベンチャー。1つの事件に4話程度を割き、恋模様も絡めながら送るドラマチックなお話。
 4月期期待の6作の1つだった本作だが、期待ほどのものにはならなかった。見始めた当初から話の進め方に違和感があり、展開が早く、話が薄っぺらだった。また最終回のトレイズの扱いは不満。

物語:どの事件も解決があっさりで、物語に深みがない。どうなるのか次週が気になる終わり方なのは評価出来る。
世界観:戦争状態の2国、王国のしきたりなど、原作のあるアニメでもあり設定は良く練り上げられている。
人物:人物描写も印象的なのはトレイズの恋の気持ちくらいで、キャラクターの心情は殆ど顕在化しなかった。主人公達の苦労があまり感じられなかったのが大きなマイナス。
作画:崩れがあったわけではないが、あまり上手いとも言えない。
声優:アリソンとリリアの両方をこなした水樹奈々を初めとして、それなりに豪華と言える人気声優が揃っている。最好キャラはベネディクト(山寺宏一)。
魅力:可愛らしいキャラ絵の一方で各キャラの芯の強さも感じられた。キャラ絵ではなぜか男キャラの方が可愛かったりする不思議もあった。
主題歌:OP:「溜め息の橋」栗コーダーカルテットfeat.湯川潮音(4.5)、ED:「サヨナラのおまじない」栗コーダーカルテットfeat.松本素夫(4.1)。OPは物静かな曲。EDは未来を見据えるかのような明るめの曲。栗コーダーカルテットが初めて主題歌の制作側に回った作品で苦労の跡が伺える。
劇中音:事件の頻度が高く、その度に色々な効果音が緊迫感を高めていた。

S・A~Special A(全24話 原作:南マキ 製作:GONZO・AIC)
(3.8、4.2、4.1、3.9、4.5、4.1、4.0、4.1; 32.7pt)

 貧しい家の一人娘華園光が、幼少期の運命的な出会いから一度も勝ってない永遠のライバルで大財閥の息子滝島彗と共に、優雅な高校生の優等生集団の中で繰り広げられる恋と波乱のハイスクール恋愛コメディ。
 TAFで大々的に宣伝していたのと声優の豪華さから視聴した。運動神経が驚異的なことを除けば王道のラブコメで、格好いい男の子達と可愛い女の子達が良く描かれていたように思う。ただ内容が2クールも保つほどのものではなかったため、特に序盤は単調で我慢の視聴だった。サブキャラが良く動きメリハリのある物語となった後半は今期の中でもかなりの良作の部類に入るだけに、前半の不調があまりに惜しかった。

物語:恋愛模様は悪いわけではないが、2クールのせいで物語が間延びしていて特に序盤は退屈だった。
世界観:主人公の光を除いては皆が大富豪の子息で、優雅さと裏返しの苦悩を見せていて、高評価。ただこれも後半中心。
人物:後半の盛り上がりとともに、S・Aの面々やサブキャラの性格にもスポットが当てられて、個々の感情が見えてきて良かった。特に八尋の本当の気持ちがわかってからの展開はどんどん惹き込まれた。
作画:主役級以外の背景等が雑。また顔の崩しや人外な運動神経もやり過ぎに見えた。
声優:後藤、生天目、福山、下野など人気声優が目白押し。最好キャラは狩野宙(下野紘)。
魅力:キャラクターの作画も内面も、本性を含めて良く描けていた。唯一山本純の本性だけは受入れ難かった。
主題歌:OP:「Special Days」華園光(後藤邑子)with S・A(4.3)、「Gorgeous 4U」(滝島彗(福山潤)、 狩野宙(下野紘)、 山本純(代永翼)、 辻竜(堀江一眞))(3.7)、ED:「陽だまりのゲート」(滝島彗、 狩野宙、 山本純、 辻竜)(3.6)、「スペシャル☆ギュッとGood Luck!」(華園光、東堂明(生天目仁美)、 山本芽(高垣彩陽))(4.2)。男性陣は良くも悪くもキャラクターソング。女性陣の方はキャラソンの中にも魅力を感じられた。
劇中音:キャラの心情の変化を、効果音に映像効果も絡めて敏感に感じさせる表現に卓越していた。

セキレイ(全12話 原作:極楽院櫻子 製作:セブンアークス)
(3.8、4.1、3.8、4.1、4.5、4.4、4.1、3.8; 32.6pt)

 自らの運命の人を求め彷徨うセキレイが、運命の人のために命をかけて生き残りの戦いに挑むセキレイ計画に巻き込まれたセキレイとアシカビ(運命の人)の、強い愛の絆と奮闘の物語。
 こちらもTAFで異様なまでの巨乳売りをしていたのが(ひだまりと同じAniplexなのもあって)印象的な作品だが、セキレイとアシカビの絆をしっかりと描いたことによって、ただのエロチックアニメに止まらない物語的魅力を発揮した。ただ、物語は全く完結していないため、続きを見ないと納得いかないのもまた事実。期待しています。

物語:風呂敷を広げ過ぎ。とても1クールで収まりきらない内容。セキレイとアシカビの関係性については分かりやすかった。
世界観:風呂敷を広げた結果、セキレイ計画の壮大感を出すのには成功していた感じ。
人物:結とシングルと100番台に絞ってはいたが108羽のセキレイがいる設定の時点で既に破綻。個々の気持ちまで表現出来ていなかった。
作画:胸に目がいった所為かもしれないが(笑)、作画崩れは感じられなかった。また戦闘の場面はこの製作会社の得意分野なだけあって秀逸。
声優:キャラの多さから、好きな声優も人気声優もたくさん出てきたのが素晴らしい。最好キャラは佐橋ゆかり(阿澄佳奈)。
魅力:露出が多いから高評価な訳ではないが、この作品はそれが魅力なわけで、製作側はよく理解っていたということ。
主題歌:OP:「セキレイ」(4.5)、ED:「Dear Sweet Heart」(3.6)(共に結(早見沙織)、月海(井上麻里奈)、草野(花澤香奈)、松(遠藤綾))。今期キャラソン溢れる中、本OPはメロディアスな曲調が印象的だった。EDは普通。
劇中音:爆発音くらいしか印象に残ってない。

To LOVE る (全12話 原作:矢吹健太朗・長谷見沙貴 製作:XEBEC)
(3.4、3.8、3.5、4.4、4.5、4.6、4.2、3.7; 32.1pt)

週刊少年ジャンプの人気作をアニメ化。平凡な学生結城リトが、突然宇宙からやってきた王女ララに一目惚れで婚約させられ、周囲の女性達を巻き込みながらドタバタなスクールライフが展開されるラブコメ作品。
巷でかなり有名な作品で個人的にも注目し、漫画で既にお色気が話題になっていたので、当然そのような表現に期待して見ていたが、回が進むに連れてストーリー構成に極端な粗さが出てしまい、酷評の嵐と化してしまった。魅力的な女性キャラがいっぱいいるのに、ストーリー破綻のためにどうでもいいキャラの方が印象に残っているのは正直いただけない。作画面では健闘していたとは言え、お色気表現も無理矢理なものが目立ち、効果的でなかった。かなり期待していた作品だっただけに、この出来には正直残念でならない。
最好キャラ:西蓮寺春菜(矢作紗友里)
OP:Forever we can make it (THYME) (4.0)
ED:ラッキーチューン(3.7)、Kissの行方 (4.8) (共にAnna(from Bon-Bon Blanko))

魔人探偵脳噛ネウロ 32.0pt、魔法使いに大切なこと〜夏のソラ(暫定)、ゼロの使い魔〜三美姫の輪舞 31.8pt、隠の王 31.2pt、狂乱家族日記 31.0pt、UltraViolet Code044 30.4pt、薬師寺涼子の怪奇事件簿 30.0pt
by mfbox | 2008-10-01 00:56 | オタクゴタク(語託) | Comments(0)